98%の人はお金持ちになれない。だから普通の人と違う生き方をする。

FIREという言葉が流行し、若くして金融資産を築き上げることを目指す人が増えています。しかし、その甘美な言葉とは裏腹に、ほとんどの人たちがFIREに必要な資産を作ることができない現実があります。

野村総合研究所のレポートによると、富裕層(純資産1億円以上)と呼ばれる世帯の割合は全体の上位2%ほどしかいないそうです。

全体の上位2%しかいない富裕層になりたいのであれば、98%の普通の人とは明らかに違う行動をとらなければなりません。多くの場面で世間の一般的な価値観や既成概念に疑問を持って抗う必要があります。

普通と違う行動を取ることは、実はなかなか簡単なことではありません。全員がお金持ちになるためのマインドを手に入れ実践することができるとしたら、世の中から貧困(絶対的貧困)は消えてなくなります。

ただ、正しく行動すれば誰でも1代で資産家になることも可能なのが資本主義の現実です。日本はこれでもかなり恵まれた国なので、お金持ちになるための行動を正しくとれば再現性高くお金持ちになることができます。

本日はお金持ちを目指すためのマインドセットについて考えていきたいと思います。

ほとんどの人は資産3000万円が作れない

野村総合研究所は「世帯の純金融資産保有額」を調査したレポートを定期的(2年に1度)に公開しています。

その調査はあくまで野村総合研究所が独自に分析しているものではあるのですが、十分に信憑性があるとして、このピラミッドを使って世の中の現状を説明する識者が少なくありません。

出典:野村総合研究所 - ニュースリリース
出典:野村総合研究所 – ニュースリリース

5000万円以上資産を保有している世帯は10%もない

ピラミッドの世帯内訳をみてみると、金融資産3000万円未満のマス層が全体の78%と大半を占めており、準富裕層(5000万円〜)以上になると全体の8%しかいないことがわかります。

さらに1億円以上の富裕層になれるのは全体の2%しかいない現状から、多額の相続もない普通の家庭がお金持ちになるのは無理ゲーのような感覚になります。

世帯別の割合

分類 世帯数 世帯割合 資産保有割合
超富裕層

(5億円以上)

97兆円

(8.7万世帯)

0.16% 6.2%
富裕層

(1億円〜5億円)

236兆円

(124万世帯)

2.30% 15.1%
準富裕層

(5000万〜1億円)

255兆円

(341.8万世帯)

6.33% 16.4%
アッパーマス層

(3000万円〜5000万円)

310兆円

(712.1万世帯)

13.18% 19.9%
マス層

(3000万円未満)

656兆円

(4,215.7万世帯)

78.04% 42.2%
合計 1,544兆円

(5,402.3万世帯)

100% 100%

一方で富裕層は増え続けている

もう1つ、この調査が開始された2005年からの推移をあらわす表をみてみましょう。

超富裕層・富裕層・準富裕層といったお金持ち家庭が年々増え続けていることがわかります。

2019年のデータが最後になっていますが、この後に新型コロナウイルスが流行し、世界中で異次元の金融緩和による経済対策が行われています。

そのためここ数年でさらに貧富の差が拡大していると言われています。

株・債券・金・仮想通貨といった金融資産を持っている富裕層がさらに資産を増やし、現金しかもっていない一般層はスタグフレーションで生活が苦しくなっています。

出典:野村総合研究所 - ニュースリリース
出典:野村総合研究所 – ニュースリリース

資本主義が続く限り(r>g)はこれからも続く

株式会社の持ち主は社長でも会長でもなく株主です。当然ながら会社は従業員よりも株主を最優先にした経営をしています。

アメリカは日本よりも株主を尊重する文化が強く、そのおかげで株へ対する市場の信頼も十分に築き上げています。自社の株価をあげることができる経営者が、もっとも優れた経営者です。

日本の大企業はいまだに社員を家族と捉えている節もあるのですが、これからますます欧米化していくトレンドに変わりはないでしょう。株主還元を最優先にする会社が、今後も生き残っていくことになります。

給料よりも株からの収益性が高い(r>g)という現実は、トマ・ピケティの著書「21世紀の資本」でも証明されています。

もし資本主義の恩恵を最大限受けたいと思うのであれば、一刻も早く投資を初めて自分自身も株主という立場に回ることが1番手っ取り早い方法です。

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周りと同じことをしていても資産は増えない

さきほどのデータなどで資本主義の現状をみていると、ひとつだけ確かなことがわかります。

それは「周りと同じことをしていてはお金持ちになれない」ということです。

全体の2%しかいない富裕層になりたいのであれば、98%の普通の人とは違う行動をしなければなりません。

中間層の水準は下がるばかり

高度経済成長期の日本は1億総中流という目標を達成しました。

昭和から平成初期の中流家庭と言われるとサザエさん、ちびまる子ちゃん、クレヨンしんちゃんのような家庭を思いつきます。

ただ、日本の経済が30年間も停滞したことにより、残念ながら日本の中間層の水準が年々下がっています。

30代で商社に勤めて年収600万円、さいたまに持ち家を買って子ども2人と犬を育てる野原ひろしの存在は、今の若者からしたら上流の部類に入りますよね。

これまでの中流家庭では、新卒でサラリーマンになり、30歳くらいで結婚して、2人の子宝に恵まれ、ローンで家を買って、自家用車をもち、子どもを塾や私立学校に通わせ、貯蓄性の保険に入り、年に数回旅行に出かけたり、週末に外食を楽しむことができました。

この盛りだくさんの人生が、少し前まで「普通」とされていたわけです。

普通の人生を歩みながら、定年を迎える頃には終身雇用や退職金ブーストの恩恵を受けてアッパーマス層(資産3000万円〜5000万円)になることも比較的容易にできました。

日本の経済が30年間も停滞して、過去に築き上げた「普通」のハードルが上がっているということは言うまでもありません。

それでもお金持ちになれるチャンスはたしかにある

98%の人がお金持ちになることができないのであれば、2%存在しているお金持ちを見習わなければなりません。ただ、お金持ちはビジネスに成功した起業家や社長が多いイメージです。

投資家のお金持ちもたくさんいるのでしょうが、その足元には投資で失敗した多数のしかばねが転がっています。

では現代の「普通」の人が、お金持ちになることは無理ゲーなのでしょうか。

それは近年のFIREムーブメントで登場した数々の億り人が証明しているように、誰でも金融リテラシーを高めればお金持ちになれるチャンスがあります。

正しい投資をすれば、普通の人でもお金持ちになれるのが資本主義の現実です。貧富の差が拡大する現状で、このスパイラルを上抜けするには自分もリスク資産を持つしかありません。

人気YouTuberの高橋ダンさんの言葉で印象的なものがあります。それは「ビリオネア(資産10億ドル)はビジネスで成功した人しかいないけど、ミリオネア(100万ドル)は投資で到達する人が最も多い」ということです。

これはデータをもとに語っていることであり、「となりの億万長者」でも同様に1億円貯める人は案外普通の人が労働しながらコツコツ投資していたパターンが多いことが証明されています。

「労働しながらコツコツ投資を続ける」。ミリオネア(資産1億円)を目指すなら、この方法による再現性がもっとも高いです。

資本主義で恩恵を受けるためには、自分自身が資本家になるしかありません。

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複利の効果で時間をかけて増やす

現代を生きる普通の人がお金持ちを目指すとしたら、アイシュタインに人類最大の発明のひとつと言わしめた複利の力を借りることは必須になります。

早めに資産を作ることができればできるほど、時間をかけて資産は雪だるまのように膨張していきます。

最近モーガン・ハウセルによる著書「サイコロジーオブマネー」を読んで知りましたが、バフェットの資産の9割以上は60歳を過ぎてからのものだそうです。

バフェットは投資でたまたま一発当てた人ではありません。長年にわたり年利20%(すご過ぎる数字ですが・・・)で資産運用を続けることを達成した投資の神様です。

バフェットが1セント硬貨を拾って、嬉しそうに「未来の10億ドルだ」とポケットに入れたのは有名な話です。

バフェットのような運用成績を上げ続けることはできませんが、米国ETFやインデックスファンドで年利5〜10%のリターンを狙うことは不可能ではありません。

少しずつでもいいので、投資元本を捻出して「複利マシーン」にかけていくことで誰でもお金持ちを目指すことができます。

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アインシュタイン「複利は人類最大の発明」 資産運用する際の金利には「単利」と「複利」がありますが、アインシュタインが「人類最大の発明は複利」と言った通り、基本的に複利での運用が望ましいです。 例えば100万円を年利5%で20年間運用[…]

再現性の高い方法で1億円を貯める方法

私たちにできることは、「早く投資を始める」、「低コストの(米国・全世界・先進国)インデックスファンドなどで長期分散投資する」、「つみたてNISAやiDecoといった税制優遇制度をフル活用する」、「暴落しても売却せずに積立を続ける」、「倹約して投資の種銭を少しでも捻出する」、「転職や副業で収入を増やす」、「悪い人や悪い金融会社に騙されない」といった、誰にでもできることを愚直になって実践することです。

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こんにちは。投資歴6年目、普通のサラリーマンのモリタです。 現時点で資産を3,500万円運用しており、米国株や全世界株インデックスファンドを軸にした投資で1億円を目指しています。 投資は時間をかけるほど成果につながりやすいのです[…]

王道である故、時間をかければ誰でも高い確率で再現可能です。そしてしっかりと資産を築き上げることができれば、資産家として配当キャピタルゲインとった金の卵を受け取り続けることができます。

普通の人が1代で資産家側に回ることができる、これが資本主義の現実です。資産家になったあとは、お金に縛られた労働を続ける必要がなくなります。

働き続けるのもいいですし、FIREするのもいいですし、社会貢献するのもいいですし、家族を大切するのもいいですし、とにかく好きなように生きることができるわけです。

「1億円でFIREは再現性高く達成できる」という考え方はクリスティー・シェーンの「FIRE最強の早期リタイア術」も参考にしてみてください。

【おすすめ書籍4】

お金持ちやFIREを目指すためのマインドセット

98%の普通の人と違い、お金持ちになるためにはお金持ちへのマインドチェンジをしなければいけないことがわかりました。

周囲と違うことをするためには、既成の価値観に流されず自分自身の価値観で生きなければなりません。相対的な価値に振り回されず、ときには「足るを知る」といった堅実な生活が必要です。

真面目にお金に向き合っていると、気づいたら周囲とのレベルの違いを感じる時がでてきます。それも当然です。なぜならお金持ちやFIREを目指して着実に実践している上位2%の人たちと、普通に生きている98%の人たちでは全く違う世界に住んでいるからです。

私も会社の同僚たちと話をしていても、お金の話はできるだけしないようにしています。外でお金の話をすることになんのメリットもないというのもありますが、そもそも話が合わないからしないという方が正しいです。

何も考えず倹約や節制とは無縁ともいえるお金の使い方をする人たちをみていると、なんだか別世界の人たちだという感覚になります。

もしあなたもお金持ちになりたいのであれば、周囲に流されずに自分自身を律しながら堅実にお金持ちを目指していきましょう。

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さいごに

本日は98%の人と同じ行動をとっていても、お金持ちにはなれないという話をしました。お金持ちになる人には、たしかになるだけの理由があります。

普通と違う行動を取ることは、なかなか簡単なことではありません。

これまで信じてきた既成概念を疑いながら、自分自身の価値観を正しく育てていく必要があります。お金持ちになるためのマインドは、誰でも簡単に手に入れられるものではありませんが、もし手に入れることができれば一生ものです。

これからもお金に困らない人生を歩んでいきたいです。

なお今回のお話のなかでご紹介した書籍は、すべて自信を持っておすすめできる本です。お金に対する価値観は、長い目で確実に差を広げてあらわれてきます。

早く勉強して現代社会で楽に生きられる人生を手に入れましょう。本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

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