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書籍紹介

  • 2019年1月25日
  • 2020年8月8日

【書評】「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」(山崎元著)複利の資産運用

「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」の超個人的な書評 私が読んだ書籍や漫画、鑑賞した映画・DVDなどを紹介していきます。 今回は『難しいことわわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』(山崎 元著)の超個人的な書評です。 評価は★×5段階で”超個人的意見”なので悪しからず。 投資初心者にオススメ度:★★★★★ オススメの投資方法がわかる度:★★★★☆ 長期投資のメリットがわかる度:★★★★☆ 著者の個人的な意見が含まれてる度:★★★★☆ 1日でサクッと読める度:★★★★★     「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」の内容紹介 お金を増やしたい! でも、銀行に預けたころでお金は増えません。 だからといって、投資をするのは難しそうだし、減るのが怖いです。 じゃあ、いったいどうしたらいいのか? そんな疑問を持った「お金のド素人」が、東大卒、外資系証券や保険など金融数社を渡り歩いた「お金のプロ」山崎元に、『お金の増やし方』を聞いてきました。 「定期預金よりマシな方法はないの?」 「お金を増やしたかったら結局何をすればいいの?」 「老後はいくらあればいい?」 「家は買ったほうがいいの?」 「保険は入ったほうがいいの?」 「NISAっていったい何ですか?」 こんな疑問を、わかるまでしつこく聞いてきましたので、読めば誰でも『お金の増やし方』がわかります! 「お金は銀行に預けてるだけ」「お金は増やしたいが、難しいことはわからない」そんな人は必読です! Amazonブック:「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」   「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」の内容まとめ 『難しいことわわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』を読んで特に印象に残った部分をピックアップしてメモしておきます。 やや極端な意見はあるものの内容がわかりやすく読みやすい 先に注意しておくと、著者が保険や持ち家、銀行の批判をする章があります。 意見はやや極端ではありますが、客観的に納得できるものもありすので気にせず読める内容になっています。 私も銀行の金融商品や高い保険、高い金利の住宅ローンはなんとなくイヤ(関わりたくない)気持ちでしたが、『難しいことわわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』を読んでその理由がはっきりし、スッキリしました。   アインシュタイン「複利は人類最大の発明」 資産運用する際の金利には「単利」と「複利」がありますが、アインシュタインが「人類最大の発明は複利」と言った通り、基本的に複利での運用が望ましいと紹介されています。 例えば100万円を年利5%で20年間運用した場合、下記の通りになります。   【単利・複利を年間5%で20年間運用した例】 [table id=3 /](1円以下は四捨五入しています) スタートが100万円で同じ年利5%で運用していても、単利と複利で20年後に65万円以上の差が生まれることがわかります。 すぐにお金が必要になるなど、余程の事情を除いて、資産運用は複利でするべきということがわかります。 複利の方がお金が増えることなど投資経験者なら当然知っていることですが、『難しいことわわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』では、このような初心者レベルのことから丁寧に解説してくれています。 解説は実際に計算データを用いているので、誰にでもわかりやすい内容になっています。   複利の計算に使える「72の法則」とは もう一つ複利の計算をする際に「72の法則」という計算式が『難しいことわわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』で登場します。   銀行に預けていてもお金は増えない… 【年利別:資産が2倍になるまでに要する年数】 [table id=4 /] ちなみに一番上の0.04%という数字はみずほ銀行の定期預金の金利です。 このご時世に銀行に預けて資産が増えると考えている人はいないと思いますが、愚直に計算すると2倍になるまで1800年と果てしなく長い時間がかかることがわかります。 一方で投資信託などで年間3%の運用をした場合、24年で金額が2倍になります。 人間の寿命は伸びていくので40歳くらいから投資を始めても遅くはないですね。 仮想通貨、ロボット投信、クラウドファンディングなど、もっと高い金利を狙える金融資産も近年注目を集めています。(金利が高い金融商品は当然リスクも高いです)   複利は雪だるま式に資産が増える このように複利で運用することで意外と資産が増えていくことが分かります。 注意点としては、銀行の定期預金は1000万円までの元金保証がありますが、個人向け国債を除くその他の金融商品は、原則元金毀損のリスクが発生してきます。 ただ、『難しいことわわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』の中でおすすめされている「ニッセイ外国株式インデックスファウンド」や「TOPIXインデックスファウンド」はリーマンショックなどのリスクを考えても年間平均で5%の金利となると紹介されていますので、山崎 元さんの話を信じるなら思い切って運用する方が得策でしょう。 資産を銀行に入れておくべきか、投資信託などの金融商品を買うか、また運用する場合何を買ったらいいか、といった初心者向けの疑問は、『難しいことわわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』で丁寧に説明されています。 『難しいことわわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』は、投資初心者の方が資産運用への一歩目を踏み出すための勇気がもらえる一冊です。 ※投資の判断は自己責任でお願いします 紹介書籍:「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」(山崎元)  

  • 2019年1月11日
  • 2020年8月15日

【書評】一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学(cis著)

こんにちは、モリタです。 私が読んだ書籍や漫画、鑑賞した映画・DVDなどを紹介していきます。 今回は『一人の力で日経平均を動かせる伝説の男』の書評の超個人的な書評です。 投資の参考になる度 3 エンタメ度 4 cis氏の伝説度 5 アウトロー度 2 総合 4 評価は★×5段階で”超個人的意見”です。 一人の力で日経平均を動かせる伝説の男「cis」とは 本書は著名な個人投資家cis(しす)氏の著書です。 共著では『億万長者トレーダーが薦める 名作・傑作!投資本30』がありますが、cis氏単独の書籍は『一人の力で日経平均を動かせる伝説の男』が初めてです。(『億万長者トレーダーが薦める 名作・傑作!投資本30』ではcis自身が好きな漫画『銀と金』を薦める内容のようです) 『億万長者トレーダーが薦める 名作・傑作!投資本30』の主な内容は、cis氏の投資や勝負事に対する哲学・思考法といったものと、cis氏本人公式の自伝という内容からなります。 cis氏ファンブックみたいな出来になっているので、2チャンネルなどでcis氏に興味がある人ならより楽しめると思います。 ちなみに、cisという名前は、彼がゲーマー時代に使っていたネームに由来しているそうです。 意味は「俺と戦う奴は全員“死す”」 cis氏の伝説(自伝)まとめ cis氏の自伝はとにかくぶっ飛んでいて面白いです。 ゲーマーやギャンブラーも探究心をここまで高めると投資の世界でも最強なんですね。 【cis氏の伝説】 ・小学校のとき駄菓子屋のくじを買い占めそこから当たりの法則を見つけて友達に売っていた ・高校時代からパチンコを始め大学時代は打ち子を雇って2000万円稼いだ ・ネット掲示板に資産を晒し容姿に自身のある女性を募集した(今の妻とここで出会った) ・ジェイコム誤発注事件で6億円稼いだ ・2018年は日経先物のショートで一撃19億円稼いだ ・現在の資産は230億円 ・オンラインゲームに9000万円の課金をしている cis氏は生粋のゲーマー&ギャンブラーで投資も遊び感覚 cis氏は小学生の時からゲーム好きで生粋のギャンブラーです。 パチンコ、麻雀、オンラインゲームなどあらゆるギャンブルやゲームをやっていて、どれも他者を寄せ付けない成績・能力を発揮しています。 ゲームで勝つためにあらゆる努力をしているだけでなく、他人の話も良く聞いて、数字上合理的だと感じたらすぐ採用するなど柔軟性を持っています。 常勝の中でも他人の話をよく聞いて研究しているので奢ることなく勝ち続けるタイプです。(強い…) cis氏の生粋のゲーマーでギャンブラーである性格が投資の世界でも生きています。 そんなcis氏も投資を始めた最初の頃は負け続けていたようで、 1,000万円以上損して親に株券まで借りています。 ところが2ちゃんねるのオフ会で勝ち方を教わり勝てるようになってきました。 それまでは会社のことをよく調べファンダメンタルズを基本に割安株を購入していましたが、短期のチャートの値動きを見て売買するように。 そして損切りも素早く行うようになりました。 彼はここから大進撃して行きます。 その後株投資で大金を稼ぎ、現在の総資産は230億円もあるそうです。(すごい…) この本のタイトルにもなっている「一人の力で日経平均を動かせる」という言葉の文字通り、それが可能なほどに財産を築き上げました。 たしかにファンダが良くても下がる株は一杯ありますし、ファンダが良いからと損切りが遅れて大損することもよくありますね。勉強になります。 cis氏の順張りを基本とした投資哲学 本を読んでいるとわかりますが、cis氏の投資哲学は順張りを基本とした非常にシンプルなものです。 ただ身銭を切る投資の世界で、このシンプルな原則を守ることは難しいです。 cis氏のすごいところは常に自分を客観視しており、これらを簡単にやってのけてしまうところです。 【cis氏の投資哲学】 株は目先の何勝何負ではなくトータルで勝つことを考える 株でいちばん大切なのは迅速な損切り 失敗から逃げてはダメ。失敗は当然で、いかに最小にとどめるかを意識する 素早く行動することを心がける 人々が恐怖を感じている時こそがチャンスになる いつも仮説とアイデアを持って検証する 本書の中で、「上がっている株を買う。下がっている株は買わない。売られていることで下がっているというのは明確な事実としてそこにある。であればマーケットの潮目に沿って行動するのがいちばん勝つ可能性が高い」 と、上昇してる株に順張りで乗り、逆張り、押し目買い、反転狙いなどはできるだけやらないと書いています。 ちなみにcis氏は順張りで成功しましたが、逆張りの成功者もいます。 だから逆張りが愚かだなんてことはなく、実際cis氏も逆張りをしているストーリーが著書中に出てきます。 まとめ:本書を読んでも投資で勝てるようにはならない この本の中でcis氏も述べていますが、「本を読んで投資で勝てるようになる」などということを期待してはいけません。 あくまでこの本はcis氏の投資哲学や自伝が中心の内容であり、具体的な投資のノウハウもありますが全体的に見ると少ないです。 cis氏の言葉を借りれば、そもそもみんなが知れる有益な情報なんてありませんし、マスコミに登場する経済アナリストの言葉すら一ミリも信用はできません。 この本を読んでもなお、「具体的ですぐに役立つ投資スキルという幻想」をまだ求めているのなら、それは「目先の利益に振り回されるから負けるのだ」という、本書からの教訓を得ることができます。 投資におけるノウハウを学ぶのではなく、cis氏の自伝として楽しみましょう。