資産を増やすコツはお金を「ただの数字」と捉えること【投資はメンタル】

こんにちは、インデックス投資でFIREを目指しているモリタです。

先日、長期投資をしているといつか必ず暴落相場を経験することになるというお話をしました。直近ではコロナショックがそうでしたね。

暴落相場はないほうが嬉しいのですが、もしあったとしても投げ売りせずにいつも通り積立投資を継続することが結果的に資産を増やすことにつながります。

ただ、投げ売りしない方がいいと合理的にわかっていたとしても、それがなかなかできないのが人間です。

お金の持つ力は強く、リアルなものとして向き合いすぎるとメンタル的にきつくなります。お金を「ただの数字」として扱えるくらいの心の余裕が必要です。

本日は前回に引き続き、投資で1番重要である「メンタル」について解説いたします。

▶︎▶︎▶︎前回記事:【投資】暴落相場で投げ売りしない心を作る【メンタルコントロール】

【資産運用】お金はただの数字と考える

あなたが投資をする目的は何でしょうか? もし長期投資による資産形成を目的にしているとしたら、その途中で資産が増えたり減ったりしても一喜一憂する必要はありません。

お金をリアルなものとして考えると減った時にメンタルが削られてしまいますので、ただの数字として考えるくらいの距離感がちょうどよいです。

運用しているお金をただの数字と捉える

私は現時点で3,500万円ほどの資産を運用をしています。運用額が3,000万円を超えると、一日の株価変動で月給以上のお金が増えたり減ったりします。数日で100万円くらいの資産がなくなることもあります。

投資歴5年目で迎えたコロナショックでは大きく元本割れをしましたが、その渦中で投げ売りしたり積立投資を中断することは考えませんでした。

なぜなら私は長期投資をしており、目先の価格変動に固執していないからです。

100万円くらい資産が減っても、そんなものはただの数字として捉えているので、眉一本動かさずに証券口座の残高と向き合うことができます。

投資歴6年目となりましたが、今のところこの方針で合理的に資産を増やすことに成功しています。

・初めは失敗続きでした・・・

いまでは投資のメンタルが鍛えられた私ですが、投資を始めた頃は毎日のように株価の変動に一喜一憂していました。

また、大失敗した仮想通貨取引では、暴落するたびに投げ売りをしていました。言うまでもなく、自分の判断はだいたい間違っていて、あとで後悔することが多かったです。

余剰資金で投資をする

お金をただの「数字」と捉えるために重要なことは、なんといっても投資を「余剰資金」でおこなうことです。

減ったお金をリアルなお金として考えていたら、きっとメンタルが持たないでしょう。

高級レストランで外食したり、ドラム型洗濯乾燥機を買い替えたり、子どものピアノを買うような大切なお金を投資に回してはいけません。

生活費・遊興費・贅沢費など、日々の生活を明るくするお金を全て確保して、最後に余ったお金(余剰資金)を投資に回しましょう。

すぐに投資の結果を求めない

長期投資で重要なことは、複利で資産を育てていくことです。複利の力は、時間をかけるほど効力を発揮します。

長期投資をすると決めていても、その過程の一部を切り取ると資産が減ることも経験します。相場にもよりますが、始めてから10年くらいは普通に元本割れをすることがあります。

運用がうまくいってたとしても、すぐに結果を求めて利益確定をしてしまうと「複利」の恩恵を受けられずとても勿体ないです。

投資に過度な期待はせずに、じっくりと時間をかけて育てていくことを前提に取り組みましょう。

投資のお金をあてにしない

運用資金が元本割れをするのは誰だって嫌なことです。できれば避けたいのですが、残念ながら長期投資をすれば必ず暴落相場を経験することになります。

大切なことは、調子のいいときから暴落相場に備えておくことです。お金が一時的に減ることをあらかじめ覚悟しておけば、いざ暴落局面を迎えても焦らずに買い増しすることができるでしょう。

資産運用中は「使わないお金」と割り切る

たとえ暴落相場になったとしても、下落局面は1〜2年で終了することが過去の傾向から判明しています。コロナショックでは半年もせずに株価は元通りになりました。

そのため暴落局面では、将来資産を増やすためのチャンスと考えて積立投資を継続することが重要です。

積立NISAで20年投資をすると決めたら、しばらくは使わないお金と割り切って増減に目をつぶりましょう。使わないお金はただの数字です。

一時的に資産が50%くらい減ることを覚悟する

もし暴落相場で投げ売りしたくなったとしたら、それは自分のリスク許容度を超えて投資をしてしまっている証拠です。

リスク許容度に合わせて投資の目標とマイルールを決め、そのラインを超えた投資をしないように心がけましょう。

ひとつの目安として、株価は最大50%くらい下がっても耐えられるくらいの運用額にとどめましょう。現にリーマンショックではS&P500種指数の騰落率は56.8%を記録しました。

投資初心者ほど、少額から投資を初めて徐々にメンタルを鍛えていくことをおすすめします。

S&P500の過去の騰落率

  • ブラックマンデー(1987年):-33.5%
  • ITバブル崩壊(2000年):-49.1%
  • リーマンショック(2008年):-56.8%
  • コロナショック(2020年):-33.9%

家計をプラスにするとメンタルが安定

資産が増えるまでは、労働収入で家計をプラスにすることが何より大切です。ある程度投資額が増えない限り、資産収入は微々たるものです。

私もインデックスファンドは年利5%くらいの期待値で運用していますが、1,000万円を超えてからようやく増える力を感じるようになりました。といっても5%(年間50万円)だけで4人家族を養うことは不可能です。

あくまで働いたお金で家計をプラスにして生活を安定させることを心がけましょう。そうすれば、投資に回した余剰資金は「増えたらラッキー」くらいの距離感で向き合えるようになります。

▶︎▶︎▶︎関連カテゴリ:月次の家計簿公開

中・短期トレードはサテライトでチャレンジ

ここまで長期投資を前提にした投資家向けに書いてきました。インデックスファンドによる長期投資は、初心者がプロに勝るための最善の戦略です。

ただ、インデックス投資はやることも少ないですし、始めから大きく資産が増えることはないので人によってはつまらなく感じてしまうかもしれません。

投資のリターンを最大化するために、リスクを覚悟で中・短期トレードをする人もいるでしょう。

長期投資では下落局面で投げ売りしなほうが合理的ですが、逆に短期トレーダーにとっては底値で買い増しをしたり、空売りをするチャンスとなります。

ただ、ほとんどのプロですらインデックス投資に勝てないのが現実です。もし短期トレードにチャレンジするとしても、自分なりのルールを決めてリスクを高めすぎないように気をつけましょう。

コア・サテライト戦略

もし長期投資だけでなく、中・短期のトレードにチャレンジしてみたくなったら「ポートフォリオの10%以下まで(例)」といったマイルールを決めて投資しましょう。

核となる投資(ここではインデックス投資)を続けながら、一方で一部のお金で積極的にリターンを求めることをコア・サテライト戦略といいます。

たとえば、100万円のポートフォリオを構築するのであれば、コアとなるインデックスファンドに90万円、サテライトとなる短期トレードに10万円といったルールを決めます。

短期トレードがうまくいって5倍になれば全体資産は140万円(+40%)となりますが、0になったとしても90万円(-10%)となるだけです。

私もインデックスファンド以上のリターンを目標に、サテライトで個別株投資をしています。

【もし100万円運用するとしたら】

  • 90万円:インデックスファンド(コア)
  • 10万円:個別株などで短期トレード(サテライト)

短期トレードが0になっても-10%にしかならないが、運良く5倍になれば全体資産が140万円(+40%)になる

リスクにレバレッジをかけない

もしハイリスクハイリターンを求めるトレードにチャレンジする場合は、自分でリスクをコントロールできる範囲内でやりましょう。

レバレッジをかけてしまうと最悪強制決済などでマイナスを生んでしまう危険もありますので、あくまでリスクコントロールができる「現物」でトレードするほうが堅実です。

繰り返しとなりますが、投資でお金を増やすことに期待しすぎず、堅実に労働で資産を増やしていく心構えが大切です。

まとめ

私は資産運用を開始してまだ6年目です。15年は続けることを最初に決めましたので、その途中で売ることはしません。

コロナショックで元本割れを経験しましたが、投げ売りしたり積立投資を中断することは一切考えませんでした。目先の結果に固執していないからです。

減ったお金をリアルなお金として考えていたら、きっとメンタルが持たないでしょう。

生活費・遊興費・贅沢費など、日々の生活を充実させるためのお金は労働収入から確保して、最終的に余ったお金だけで投資をしています。

15年後に増えていたらラッキーくらいの気持ちで向き合っていますので、またリーマンショック級の暴落が起きたとしても、淡々と自分の決めたルールで積立投資を続けて資産を増やしていきたいと思います。

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

★投資は自己判断でお願いします★

 

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