【書評】「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」(山崎元著)複利の資産運用

「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」の超個人的な書評

私が読んだ書籍や漫画、鑑賞した映画・DVDなどを紹介していきます。
今回は『難しいことわわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』(山崎 元著)の超個人的な書評です。
評価は★×5段階で”超個人的意見”なので悪しからず。

投資初心者にオススメ度:★★★★★
オススメの投資方法がわかる度:★★★★☆
長期投資のメリットがわかる度:★★★★☆
著者の個人的な意見が含まれてる度:★★★★☆
1日でサクッと読める度:★★★★★

 
 

「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」の内容紹介

お金を増やしたい!
でも、銀行に預けたころでお金は増えません。
だからといって、投資をするのは難しそうだし、減るのが怖いです。
じゃあ、いったいどうしたらいいのか?
そんな疑問を持った「お金のド素人」が、東大卒、外資系証券や保険など金融数社を渡り歩いた「お金のプロ」山崎元に、『お金の増やし方』を聞いてきました。
「定期預金よりマシな方法はないの?」
「お金を増やしたかったら結局何をすればいいの?」
「老後はいくらあればいい?」
「家は買ったほうがいいの?」
「保険は入ったほうがいいの?」
「NISAっていったい何ですか?」
こんな疑問を、わかるまでしつこく聞いてきましたので、読めば誰でも『お金の増やし方』がわかります!
「お金は銀行に預けてるだけ」「お金は増やしたいが、難しいことはわからない」そんな人は必読です!
Amazonブック:「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」

 

「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」の内容まとめ

難しいことわわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』を読んで特に印象に残った部分をピックアップしてメモしておきます。

やや極端な意見はあるものの内容がわかりやすく読みやすい

先に注意しておくと、著者が保険や持ち家、銀行の批判をする章があります。
意見はやや極端ではありますが、客観的に納得できるものもありすので気にせず読める内容になっています。
私も銀行の金融商品や高い保険、高い金利の住宅ローンはなんとなくイヤ(関わりたくない)気持ちでしたが、『難しいことわわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』を読んでその理由がはっきりし、スッキリしました。
 

アインシュタイン「複利は人類最大の発明」

資産運用する際の金利には「単利」と「複利」がありますが、アインシュタインが「人類最大の発明は複利」と言った通り、基本的に複利での運用が望ましいと紹介されています。
例えば100万円を年利5%で20年間運用した場合、下記の通りになります。
 
【単利・複利を年間5%で20年間運用した例】
[table id=3 /](1円以下は四捨五入しています)
スタートが100万円で同じ年利5%で運用していても、単利と複利で20年後に65万円以上の差が生まれることがわかります。
すぐにお金が必要になるなど、余程の事情を除いて、資産運用は複利でするべきということがわかります。
複利の方がお金が増えることなど投資経験者なら当然知っていることですが、『難しいことわわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』では、このような初心者レベルのことから丁寧に解説してくれています。
解説は実際に計算データを用いているので、誰にでもわかりやすい内容になっています。
 

複利の計算に使える「72の法則」とは

もう一つ複利の計算をする際に「72の法則」という計算式が『難しいことわわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』で登場します。
 

銀行に預けていてもお金は増えない…

【年利別:資産が2倍になるまでに要する年数】
[table id=4 /] ちなみに一番上の0.04%という数字はみずほ銀行の定期預金の金利です。
このご時世に銀行に預けて資産が増えると考えている人はいないと思いますが、愚直に計算すると2倍になるまで1800年と果てしなく長い時間がかかることがわかります。
一方で投資信託などで年間3%の運用をした場合、24年で金額が2倍になります。
人間の寿命は伸びていくので40歳くらいから投資を始めても遅くはないですね。
仮想通貨、ロボット投信、クラウドファンディングなど、もっと高い金利を狙える金融資産も近年注目を集めています。(金利が高い金融商品は当然リスクも高いです)
 

複利は雪だるま式に資産が増える

このように複利で運用することで意外と資産が増えていくことが分かります。
注意点としては、銀行の定期預金は1000万円までの元金保証がありますが、個人向け国債を除くその他の金融商品は、原則元金毀損のリスクが発生してきます。
ただ、『難しいことわわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』の中でおすすめされている「ニッセイ外国株式インデックスファウンド」や「TOPIXインデックスファウンド」はリーマンショックなどのリスクを考えても年間平均で5%の金利となると紹介されていますので、山崎 元さんの話を信じるなら思い切って運用する方が得策でしょう。
資産を銀行に入れておくべきか、投資信託などの金融商品を買うか、また運用する場合何を買ったらいいか、といった初心者向けの疑問は、『難しいことわわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』で丁寧に説明されています。
難しいことわわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』は、投資初心者の方が資産運用への一歩目を踏み出すための勇気がもらえる一冊です。
※投資の判断は自己責任でお願いします

 

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