みなさんのご家庭では、どれくらいお金の話をしますか?
わが家は毎日のようにお金の話をしています。家計簿のことはもちろん、仕事、投資、子育て、趣味、将来のライフプランなどお金が動くものについては普段からなんでも話し合っています。
3年前に長女が産まれたころ、夫婦で話しあって東京から福岡への移住を決断しました。子どもの生活環境だけでなく、移住によって経済的に得られるメリットについてよく話し合った上で決めました。
結果的にこの決断は大成功で、家賃と固定費を徹底的に見直したわが家の資産は飛躍的に増加しました。
2人でしっかり話し合って決めたことなので、お互い後悔もありません。
本日は、夫婦のお金の向き合い方について考えてみます。
家庭内における「お金の話」はタブーじゃない
人生においてお金が全てではないですが、何をするにもお金が必要です。お金は大切な手段です。
そのお金をないがしろにして夫婦運営がうまくいくわけがありません。
お金はお互いの価値観に大きく関係してきます。話し合いながら意見交換をしなければわからないこともたくさんあります。
昔は家庭内でお金の話をすることがタブーとされていたそうです。私もたまに実家に帰ってはいつもの調子でお金の話を両親にするとえらくビックリされます。
話さないだけならまだいいのですが、自分のお金について無頓着になっているパターンも結構あります。お金のことはあまり考えずに、毎日の仕事と生活を一生懸命まっとうする、そんな考え方が一般的にあるのかもしれません。
お金について家族で正面から向き合うことが大切です。他人に話す必要はありませんが(外ではトラブルのもとになります)、家庭内ではお金の話を積極的にするとよいでしょう。
普段からお金についてしっかりと話あうことは、子どもにとってもいい教育になります。日本は金融教育が足りないとよく言われますが、そもそもお金のことは親から子へ直接教えてあげることが何よりも大切です。
家族で資産の目標を共有する
家族でお金の話をするときに、まずは一緒に目標をつくることがおすすめです。お金について価値観を交換しながら、具体的に目標額を決めてみるとよいでしょう。
わが家は1億円の貯蓄で脱サラリーマン(FIRE)することを目標にしています。
ゴールが明確だからこそお金の使い方に一貫性ができますし、ゴールまでの道のりを一緒に楽しむことができます。
たとえばマラソンを走っていることを想像してください。42km先にゴールがあることがわかっていれば、その時々で走るペースや給水の戦略を練ることができます。最初の10kmと最後の10kmでは走り方も全く変わるでしょう。
逆に登山の途中で道に迷ってしまった場合はどうでしょうか。自分が何合目にいるかもわからない状態です。この五里霧中の状態で効果的な戦略など立てられるわけありませんし、モチベーションを保つことも無理です。
ゴールを意識しながら資産形成をすることは、モチベーションに直結する行為です。目を背けて考えることをあきらめるのではなく、正面から把握して1合ずつ着実に登っていくことが大切です。
毎月5円貯蓄する(短期目標)とか、3年後までに100万円貯めて豪華な旅行をする(中期目標)とか、55歳までに5000万円貯めて早期退職する(長期目標)など、なんでもいいと思います。
わが家では資産1億円を達成した後にどのような生活をしようか?といったことを真剣に話し合っています。そういった会話でゴールまでのモチベーションを高めることができています。
夫婦の資産に透明性があると信頼関係が築きやすい
わが家は毎月すべての資産集計をしているので、夫婦でお互いの資産を1円単位で把握しています。1円単位で把握している話を友だちにするとびっくりされるのですが、わが家ではなんら特別なことでもないごく普通のことです。
相手のお金事情についてなんでも知っているものの、個人のお金の使い方に口出しをすることはありませんし、するつもりもありません。目標が共有できているので、信頼して任せ合う(律し合う)ことができています。
結婚して6年ほどが経ちますが、お金の透明性を持つことで信頼関係を強めることができたと思います。常にお金は使いかたについて話し合っていますし、お互い納得するまで真剣に議論しています。
今は自信を持って断言できます。資産に透明性があるほど信頼関係は築きやすいです。
夫婦で家計管理を協力するとお金が増えやすい
さきほど家族で資産の透明性を持つと信頼関係を築きやすいというお話をしました。
そもそも、みなさまは夫婦でお金をどのように管理していますでしょうか?
夫婦のお金の管理は、大きく分けて下の5パターンがあるかなと思います。
夫婦の資産管理5パターン
パターン | 管理方法 | 特徴 |
① | 夫婦で財布は別々に管理 | 【夫婦が独立しており資産状況に「透明性」のあるパターン】
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② | 【夫婦が独立しており資産状況が「ブラックボックス」のパターン】
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③ | 夫婦で財布をひとつにして管理 | 【資産を合算して夫婦で管理するパターン】
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④ | 【資産を合算して夫が管理するパターン】
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⑤ | 【資産を合算して妻が管理するパターン】
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先ほどご紹介した通り、わが家は1円単位で資産の透明性を持っています。具体的には上の表でいうところの、①のパターンです。
①は独身の男女が同棲しているイメージで、対等な関係性を築いていることが特徴です。
一昔前は、旦那が給料日になるとお金を妻に全て預けて、妻が家計管理をする夫婦が多かったようです。
近年は時代が変わり共働きが増えたことによって、お互いの個人資産を尊重する夫婦が増えています。
もっともお金が増えやすいのは①と③です。夫婦でお金について律し合うことができる家庭は①が理想的だと思いますし、意思が弱くついつい使いすぎてしまう家庭は③でもいいでしょう。
問題は片方に任せて、お互いにそれ以上話し合いをしない家庭です。放置していると知らぬうちに登山の途中で道に迷ってしまうかもしれません。
早めに家庭内でお金について真剣に話し合い、一緒に目標を共有することから始めましょう。
さいごに。お金の心配から解放されるためにお金について真剣に考える。
トマス・J・スタンリーの名著「となりの億万長者」によると、1億円以上の資産を築いた人の多くは結婚をしている人で、夫婦関係も良好だったそうです。
1人で頑張って(1馬力)お金を増やすことよりも、家族で協力(2馬力以上)した方がお金が増えやすいのはある意味で当然のことでしょう。
お互いに目標を共有すれば自然と夫婦仲も良くなりますし、お金の心配がなくなるだけで人生はかなり楽になります。
「お金の心配をなくして自由な時間を増やしたい」という共通目標は、まさに私たち夫婦がお金について話し合うことになったきっかけです。
最初は夢のような目標でしたが、今ではお互いに達成できる自信をもっています。
「お金の心配から解放されるために、時間をかけてお金について真剣に考えること」これが夫婦にとって大切なことです。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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